尿路結石と心臓病は猫ちゃんにとってとても多い疾患の一つで、
症状は何度も頻繁にトイレに行ったり、おしっこをしているときの姿勢がいつもと違う、
トイレに時間がかかる、出てきたおしっこの量が少ない、血尿が出る、きらきらするものがおしっこに混ざっている、
部屋の中を徘徊する、いつもと違う声で鳴く、陰部を舐める、元気がない、食欲がない、
などの症状がある場合は尿路結石や膀胱炎などの疑いがあります。
ひどい場合だと白く濁った尿をする場合もあります。

膀胱などでできた結石が尿道につまり尿がうまく排出できなくなることがあり、
2~3日続くと尿毒症になり命の危険をにまで発展する事もあります。
尿毒症はおしっこで本来排泄されるべき毒素や老廃物が体の中に溜まってしまい、
体に回ってしまう病気です。

この様に本来排泄されるべき老廃物や電解質などが排出されないと、
口臭が強くなる、食欲がなくなる、元気がなくなる、寝ている時間が多くなる、下痢をする、口内炎などの症状がみられるようになります。

また多尿多病、貧血、嘔吐、被毛の劣化、ふらつきながら歩くなど明らかにいつもと違う雰囲気を感じたら血液検査などの検査を受けましょう。
クレアチニンの数値が高い場合は腎不全と診断される場合もあります。

しかし腎臓の機能はかなり悪化しない限りはあまり症状に出ないことが多いので、
症状がでた頃にはもう手遅れという事も多くあります。
定期的な健診を受診する事で早期発見につながりますのでしっかりと健康診断は受けておいた方がいいでしょう。

 

尿路結石の原因

尿路結石の種類は大きく分けるとストラバイト結石症、シュウ酸カルシウム結石症、尿酸塩の3つがあります。

最も多い尿路結石はストラバイト結石症でカルシウム、マグネシウム、リンなどストラバイトを形成するのに必要な栄養素を過剰摂取する事で発症してしまいます。

ストラバイトの次に多いのがシュウ酸カルシウム結石症です。
ストラバイトとは逆でカルシウム、マグネシウム、リンなどの成分が不足する事で発症してしまう結石症です。
ストラバイト結石症を発症して食事療法をしているときにシュウ酸カルシウム結石症を発症した場合は手術が必要になるケースもあります。

尿酸塩はもっとも少なく尿路結石の中でも最も少ない病気です。

他にもいくつかの結石症がありますがごくわずかのレアケースになります。

 

最も多いストラバイト尿結石の原因は、
リン、マグネシウム、カルシウムが尿のなかで溶けきらずにおこる病気です。
水分を多めにとる事で予防ができます。

それ以外にも原因がもう一つあり、
感染症によっても発病するケースがあります。
尿路感染症ストラバイト結石症は食事によってなるのではなく、
菌が尿路にいる事が原因で発症するので食事は関係ありません。

尿路にプロテウス、クレブシェラ、黄色ブドウ球菌などが尿路に感染してしまう事が原因でストラバイト結晶ができてしまうといわれています。

細菌の感染が関係なく食事も関係ないという場合は遺伝的な要因が強くなっている事があります。
親猫がストラバイト結石症を発病している場合はその子も発症率が高くなりやすいといわれていて、
寄生虫やウィルスが原因でおこっている可能性もあります。

食事は動物性の食材を食べると酸性の尿が出て、
植物性の食事はアルカリの尿がでるといわれているので、
動物性の食材を中心に食べる事が望ましいといわれています。

 

尿路結石の治療方法

尿路結石の治療方法は原因によって変わってきます。
一般的な治療法は感染症ストラバイト結石症の場合、感受性テストで有効な抗生物質を選択した上で薬による治療を行う事がほとんどです。
この薬物の使用期間は尿管の結石が消えるまで行う事がほとんどです。
感染症のストラバイトの場合結石の中に菌がいる為結石が溶けると菌が膀胱の中に出てくるからです。
長期的に薬を服用する事も多くなります。

無菌性のストラバイト結石症の場合は食事が原因で起こるので、
食事を改善して食事療法を行います。

尿のpHの数値がアルカリ性になり結石ができるので、
酸性にする為の物質を含む食事を食べる事で溶けだしていくという考え方です。

以前は食事中のマグネシウムの過剰摂取が原因と考えられていましたが、
最近では尿のpHの数値をコントロールする事が重要と考えられています。

シュウ酸カルシウム尿石症の場合はストラバイト尿石症の場合とは逆で、
尿の数値をアルカリ性にする事を重要視されていますが、
アルカリ性にしすぎてしまうとストラバイトを発症してしまうので、
微妙な判断になります。
今のところシュウ酸カルシウム結石症の石を溶かす薬はありません。

腎臓病の場合は療法食や活性炭の摂取、皮下輸液、適切な薬物療法が治療が必要になってくるので、
根本的な治療が難しく症状に合わせた治療になってしまいます。

いずれにしても無菌性の尿石症の場合は中性のpHの数値であればいいので、
なるべく多くの水分を摂取して尿を薄くすることで改善できます。

 

食事や水分摂取以外の予防法

無菌性であれば食事に気を使っていればある程度の予防はできますが、
感染症の場合は予防のしかたが難しいといわれています。

しかし尿路の感染を広げない、予防するという事では口内のケアがおすすめです。

 

口の中の歯周病は歯茎から血液のリンパを通って全身に広がる可能性があります。
血液のフィルターである腎臓は歯周病の影響を受けたり結石の原因になったりします。

口臭が気になった場合は然りと口の中をケアしてあげてください。

 

尿路結石と・腎臓病食事による改善方法

尿結石症の食事療法はどのタイプも基本的に水分の量を増やして、
尿の出る量を増やしていく事が基本になります。

尿の数値が薄くなると結石は尿に溶けて出てきます。
ストラバイト尿石症で原因となるマグネシウム量は動物性の食材をメインに摂取していれば、
そこまで気にする必要はありません。
昔はマグネシウムに過敏になりすぎてそれが大きな話になっていましたが、
あまりにも大量にマグネシウムを摂取しない限り影響はないとされています。

腎臓病は低タンパク質食が良いといわれていますが、
それは検査数値のコントロールの為です。
しかし、それで調子がいいようであればそれを続けてあげるほうがいいでしょう。

 

尿結石・腎臓病に効果的な食材と栄養素


腎臓は体内の健康を維持するために代謝産物などを水で薄めて排泄してくれる為の臓器です。
ですので食べた食材や食事によって体内の活動に応じて尿が酸性やアルカリ性に傾いたりして数値が動くのは当たり前の事です。
その尿のpHを一定にするという考え方が症状を消すという目的では合理的かもしれませんが腎臓の本来の働きからすると不自然かもしれません。

pHの数値を維持する為に食材を選んだりするのは重要な事ですが、
まず水分量を多くして尿の数値を下げていく方が自然な治療の流れと言えるでしょう。

肉や魚を食べると動物性の食材に含まれるメチオニンやタウリンが水素イオンを生じます。
その結果尿が酸性になるのでおすすめされている食材です。

一方のシュウ酸カルシウムは水に溶けないといわれているので、
水分を多くとって結石がたまらないように排尿する事が重要といわれています。

ビタミンAやビタミンCなどは粘膜の保護の役割もある栄養素なので、
摂取したほうが良い栄養素といえます。

 

尿路結石・腎臓病に効果的な栄養素と食材
動物性食材・・鶏肉、豚肉、卵
ビタミンA・・豚レバー、鶏レバー、銀ダラ
オメガ3脂肪酸・・イワシ、サバ、アジ

おすすめの野菜
レタス、キャベツ、キュウリ、大根、トマト

穀物
ジャガイモ、ごはん

その他、
植物性油